いつもお世話になっているCREMAの勅使河原さんから、素晴らしいクリスマスプレゼントをいただき、もうすっかり感激しています。勅使河原さんが一年半かけて翻訳していた『TOUT ROUCHON ジョエル・ロブションのすべて』が10月に完成したことは、本人からの連絡、そして店頭でも確認していましたので、この本を手に出来ることは、大きな喜びです。
よりスピーディーに、簡単に作れるレシピがもてはやされる今、指一本で検索すれば、世界中のどんな料理のレシピでも写真とともに数秒で手に入れることができる時代に本書を通じてロブション氏が伝えたかったこと、それは料理は愛情であることに他ならない。食材と向き合い、一つ一つの行程に丁寧に取り組むことでどんなシンプルな料理でも人の記憶に一生残る料理に成り得ると励ましてくれる。(訳者あとがきより)
雑誌でも本でもTVでも安易な企画がまかり通る世の中。上記の料理を音楽や映画に置き換えても、そのまま通じるような奥深い言葉です。テクノロジーが発展して、つながることは安易に出来ても、心や愛情を伝える方法は変わっていないと信じています。
本編は、まずは食材についての歴史と解説、選び方、下準備。それから、各レシピの解説。《いつか自然にフランス語のメニューやレシピが読めるようになって頂きたいという願いもこめて出来る限りフランス語表記と読みを残したー訳者あとがきより》写真も極力少なく、レシピを熟読し出来上がりの味と色合いもイメージしなくてはならないなど、表現力と想像力をフルに使わないといかない本です。
付録には、食の解説、食材のシーズン、本書に登場する地名、肉の部位、加熱のテクニック、調理器具、調理用語が分かりやすい言葉で紹介されています。特に、「加熱調理のさまざまなテクニック」は、改めておさらいができました。
さぁ、どんな料理を作ろうかか...楽しみです。
最後にもう一度、訳者サイン付でプレゼントしてくれた勅使河原さんに感謝。
この本の詳しい解説は、勅使河原さんのBLOGにも載っていますので、是非そちらもチェックして下さい。
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