あらゆる予想を超えた種類の歳月
気がつくと日が長くなって、夕方でもまだ明るいです。風邪で体がだるいので、昨日今日は遠くへ出掛けずなるべく家にいました。本当はゲバラの映画を見にいく予定でしたが、映画館で咳をするわけにもいかず断念。そのかわり、図書館から借りたままの本を少しずつ読んだり、志ん朝さんのDVDやレス・ポールとトーキング・ヘッズのDVDを見たりして過ごしました。
今日は、不安定な天気で晴れたり曇ったりの天気でしたが、夕方には沈む光が静かに部屋の中に差し込んできました。村上春樹の『意味がなければスイングはない』を読んでいると、外がオレンジ色に包まれてきました。02年にホノルルマラソンに参加した村上春樹の目的が、マラソンの前夜祭でブライアン・ウィルソンのコンサートだったとは。たった15ドルでフルコンサートと食べ放題の食事と飲み放題のビール。私でも行きたくなります。
東京公演でも最後に唄われた、《人生の第二章を向かえた》ブライアンの「Love & Mercy」。
《ブライアンにとっても、僕にとっても、それはずいぶん重みのある歳月だった。あらゆる予想を超えた種類の歳月だった...(中略)...少なくとも我々は生き延びているし、鎮魂すべきものをいくつか、自分たちの中に抱えているのだ》と、最後の行の意味を考えていました。
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