主人公は浜辺のホテル
夫が浮気をして家を出ている妻。自分が手がけた手術によって患者を死亡させてしまった医師。妻は、子供たちが父親と週末を過ごすために一人になり、友人の経営しているホテルへ留守番を兼ねて向かう。医師は、患者の夫へ謝罪するために町へ向かい、そのホテルに宿泊。ちょうど、ハリケーン前のオフシーズンのホテルは、その彼女とその医師だけが五日間を過ごすことになった。
ストーリーを全て話してしまうわけにはいかないので、気になる方は調べて欲しいのです。相手方のリチャード・ギアは相変わらずですが、ダイアン・レインが素晴らしく良い味を出しています。この二人は、これで三作目の競演で、息もぴったりでした。「ストリート・ファイア」以来劇場で観たダイアン・レインの美しい歳のとり方になんともいえない風情がありました。
ストーリー展開などややご都合主義的な部分もありましたが、実はこの二人よりも浜辺に建っているホテルが主人公のような気がしていました。ダイアン・レインが幼いころから家族で通っている古いホテルが、何よりも物語っている、そんな気がしていました。ロケ地のノース・キャロライナの美しい浜辺に伝わる伝説。ちょうど波が寄せては返すように失われても再生する心。たまには、こうしたこじんまりとした映画もいいものです。
初秋のイクスピアリ
映画を見た後は軽くピザ。そして、イクスピアリ内の庭をゆっくりと散歩してきました。午後の光もやんわりとして気持ちがいいです。でもやはり、ここは観光地なのでいろんな人がそれぞれに楽しんでいます。水の流れる音と、広がる波紋、揺れる水中の蓮の葉。周りの喧騒とは裏腹に静かな佇まいです。...といっても、グリーンを保持するために働いている人もいて、その対比。
コメント
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