DAKE & ZONO、カエターノ・ベローゾ来日コンサート...
とすっかりブラジル音楽にどっぷりの毎日
ここ、数日熱心に聴いているのが、クアルテート・エン・シーです。クアルテート・エン・シーはバイーヤ州サルヴァドールで結成された四姉妹のボーカルグループ。名前にCyが付く姉妹(Cyva シーヴァ、Cybele シベリー、Cynara シナーラ、Cylene シレーニ)がオリジナルメンバー。血縁関係のあるハーモニーって、例えばブライアン、カール、デニス、マイクのビーチボーイズ場合もそうですが、絶妙のコーラスになるんですね。しかも、このクアルテート・エン・シーはオーバーダビングなしの生でハモっているだなんで、ホントにスゴイハーモニーです。
クアルテート・エン・シー自身は、ブラジル本国でのボサノーヴァ・ムーブメントの後期にデビュー。アフロ・サンバ的なアルバムを発表するなどボサノーヴァにこだわらない幅広い音楽性をもっていました。このアルバムはブラジル音楽に影響を与えた20人の作曲家の作品を取り上げた意欲作です(1975-1976)。必然的にボサノーヴァの背景となる、サンバ・カンソンなどを収録しています。脈々とあるブラジル音楽の歴史を丹念にたどりながらも新しさを見いだしているところも素晴らしいです。
ここで紹介した曲はガロートという人のメドレーです。ユニゾンで歌っていたと思うと、いつのまにかハーモニーが生まれ、一旦ユニゾンになったかと思うと再びハーモニー。左右のトラックで自在に繰り広げられるハーモニーに思わずため息がでそうです。朝、バス停までの道をこの曲を聴きながら歩いていると、春の終わり~夏の気配を感じてしまいます。端正で絶妙なハーモニーの粒立ち寸前をもう一度聴きたくて、iPodのクリックホイールに手がいってしまいそうです。
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