Casa de Borinquen

むぎとオリーブ もうひとつ見つけた銀座の新しい味は蛤のスープとエシャロットオリーブオイルが決め手 濃厚玉子のまぜSOBAも気になるので近々…

お目当ての蛤SOBA
桑名から直送の蛤ベースの魚介スープはあっさりと。チャーシューの代わりに山芋とナルトのフライの食感も新鮮。まずは一口すすってうなずいて、やや細めの麺をすすると蛤の香りがすっと呼びこむように。つられてさらに二口、三口。ちょっと落ち着いたところで、鶏と豚のチャーシューを。麺をすすって、ようやく「おいしいねぇ」とママボリンケン。

見た目よりも後味が心地よい鶏SOBA
蛤SOBAと構成は同じですが、こちらはスッキリとした鶏ガラスープ。もう少し色目が薄いともっと好みでしたが、味はそんなに濃くないです。具沢山なので最後まで飽きずに一気に食べてしまいます。単調になりそうなところにエシャロット入りのオリーブオイルを加えると、器の中で小さな革命を起こし始めているようでちょっと新鮮な驚きです。

両方共特製にしましたが、ノーマルでも十分な具がありますので、次回はノーマルで。卵かけご飯は昆布がのっていておいしい卵も味わえます。特製の煮玉子も味わい深くて、ノーマルに煮玉子のトッピングがいいと思う。

日本橋の「なな蓮」と銀座の「むぎとオリーブ」、共に和風の良さを取り入れたおいしい味。色々と選択肢も広がり嬉しい悲鳴ですが、ああ、やっぱりApple Store近所の「篝」と出会った衝撃を超えはいないのが個人的な見解（そんな大袈裟ではないんですが）。それでも、気になる「濃厚玉子のまぜSOBA」を近々食べに行きたいと思います。

■むぎとオリーブ
　東京都中央区銀座6-12-12 銀座ステラビル 1F
　月～金：11:30～22.00
　土、祝：11.30～21.00

青の銀座 日比谷で映画を観て銀座で食事後は別行動でそれぞれの銀座を楽しむ

まるで真夏のような銀座
普段は仕事柄新宿が多いのですがやはり銀座は歩いていても落ち着きますね。バーニーズでシャツとかパンツを見てからママボリンケンと別れて別行動。私は、山野楽器でキース・ジャレットとチャーリー・ヘイデンの新譜を求めてDVDのチェック。Apple Storeで初めてMac Proを見て驚いたりワークショップを覗いたり（そうそう、拡大した地図を縮小するには二本指でタップすることを初めて知りました）しているうちに合流時間。松屋地下で食材を探して帰宅。

青の銀座
真夏のような銀座は人も少なく（おそらく涼しい場所へ避難）落ち着いた場所でした。和光のディスプレー、ミキモトの花壇、地区再開発でぽっかり空間があいたままになっている松坂屋跡地。青の銀座も楽しんできました。

月の行方を西へとたどる まるで恋する者のように情緒不安定な空模様に翻弄された一日の終りは雲の合間からとぎれとぎれに物語る月の道

雲のかけらを散りばめた夜の空
雲の合間から突然月が浮かび上がる月を見つけたのは、もう少しで家に着くころ。部屋に戻りベランダに出てみると、うごめくように目覚め、ざわめく東京湾。満月の光が雲にさえぎられ、目を一瞬離した隙に、驚いたように反射すると思うと急に無口。まるで違う表情が映し込こまれる海辺を飽きることなく見つめていました。

爽やかな朝だったけど
暑くなりそうなのでシャワー後にパウダーをパタパタ。父がパウダーのことを「天花粉（てんかふん）」と呼んでいて、母からイヤな顔をされていたことも思い出してしました。そして、お昼には突然の落雷と激しい雨。夕方には、けろっとした表情の青空。情緒不安定な空模様に翻弄された一日。

月齢14.3 明日満月 海を照らす月の道の前ではあれこれ迷うことはなく勝手にしかるべき場所に収まるのか

ムシムシして帰ってくるとまんまるの月が雲の切れ間に
ちょっと顔を出してこんばんは

うすぼんやりとした空に、うれしいことがあってそれを伝えたくて満身の笑みを浮かべて駆け寄ってきた少女のように月が光り輝いていました。なんか、久し振りにまんまるの月を見たような気がして、神経を使う長い作業も一休みできそうな心持ちに。

遠くに聞こえる航空機の音と共に
月が登り始めるとベランダからは海を照らす月の道。う〜ん、なんという圧倒的な美しさ。うまく撮れないのが悔しいほど。ねぇねぇ、素晴らしいよと近所に住んでいる人たちに教えまわりたくなるほど。年に何度か訪れる月の道を楽しみにして気にしてますが、今夜のとても心打たれる姿に境目を越える何かすらも感じて。

OS X Yosemite 様子を見て…なんて言っている場合じゃないほどハイレベルな姿に期待でワクワクして秋まで待てないので表参道のApple Storeに出かけてみよう

パワフルでシンプル
賢くも明快エレガント
中でも個人的に最も期待しているのがiCloud Drive
Macに保存しているすべてのファイルをiCloud Driveにも保存。あらゆるデバイスで表示できる機能。以前ずいぶん利用して突然廃止になったiDiskのように使えそうです。しかも、メールのMail Drop機能を使うと5GBまでファイル送信できて、これで、友人たちとの様々なファイル交換が可能になります。

うん、楽しみでしょ。
秋はiPhoneの発表もあるので待ちきれないですね。

■OS X Yosemite
http://www.apple.com/jp/osx/preview/

 

6/13 10:00 OPEN
Apple Store Omotesando
うわぁ、楽しみ！
いろんな出会いがありそうでワクワクです。
http://www.apple.com/jp/retail/omotesando/

 

日本橋なな蓮再び ウマイウマイの連発の後無口 心配していたらおもむろにワタシおいしいものを食べると無口になるんですと言った笑顔も眩しくて

好きなお店を見つけるとついすぐに行きたくなって
ちょうど移動の道すがら、日本橋なな蓮に再び。坦々そばが食べたかったけど、どうやら限定夜メニュー（土曜日は昼間も）だったので、基本の支那そば＋特製トッピング。詳細はこちらを参考にするとして、同行のキュートな女性は

スープを一口「ウマイ！」
麺をすすって「ウマイ！」

あとは無口。ちょっと心配になってハラハラしていると「ワタシおいしいものを食べると無口になるんです」と笑顔。

そんなんだよな。制作費を抑えるために三流以下のタレント（タラント）の不快でわざとらしいコメントよりもはるかに雄弁で無垢なコメントと笑顔にちょっとキュンとなってしまいました。

誕生日にちなんだ名前、トロンボーンとベース、太宰と三島、買ったままの「ノルウェイの森」、ちょっとした反省会もネ。

日曜日の夕方に決まって訪れる憂鬱 それでも、ある親密で素敵な出会いが心の中でいくども反響していた

夜の間に中断していた心配ごと
起きてみると自分の力ではどうしようもなく、あ〜あ、と空を仰ぎ見るばかり。それでも、霞んだ海を眺めながら、縁あってとても素敵な人たちとの出会い。なんだか少しずつすり減ってきている今日このごろですが、ついうれしくなって色々とお喋り。予定よりも長く居てしまい、家に帰ると「もぉ長っ尻なんだからぁ〜」とママボリンケンの小言。

内気と傲慢の折り返し運転
幸せな時はそう長く続かないけど、悪い時もそう長く続かないもの。数日前に会ったすきのない身なりで丁寧な言葉の少し信用出来ない男、雨に濡れたねじれたクチナシのつぼみ、時間の経過と共にうっすらと暮れていく空と海。日曜日の夕方に決まって訪れる憂鬱。それでも、素敵な出会いが心の中で反響していた。

襟を正し背筋を伸ばし丁寧に心にもはたらきかける辰巳先生の「いのちを支えるスープ」トマトと生米を入れることによって驚くほどのうまみ そして、オレンジの香りをも味わうカジキ

ポタージュ・リエ
ポルトガル風にんじんのポタージュ
リエ（lie）は「つないだ」という意味で料理の世界では「とろみをつけた」と。開くたびに思わず襟を正して背筋を伸ばしてしまうほどの辰巳芳子先生の「あなたのために いのちを支えるスープ」。和洋のスープを通じて食材、作り方、基本的な姿勢も学ぶことのできる優れた著書です。何度も読み返して時間と手間をかけて試行錯誤中。

冷たい雨が降る休日にふさわしいと選んだのが「ポルトガル風にんじんのポタージュ」。にんじんのポタージュにトマトと生米を加える事によって生まれる滋味をどう定義していいのか分からないほどの素晴らしさです。丁寧に解説されている内容をきちんとなぞることによって（つまり自己流にしないで）ちゃんとした＝しかもおいしいものができる喜びも合わせて。

数年前に大事な人に心を込めてスープを作っていた、とある女性の事も思い出して。そして、きちんと丁寧に仕事ができるママボリンケンって、やっぱり...。

ころもにオレンジの皮をすりおろしを加えて
日頃からお世話になっている方のFacebookを見ていたらカジキのことが。うん、今夜はカジキのパン粉焼きと決定。どこかで教えてもらったのが、ころもにオレンジの皮をすりおりおろしを混ぜること。細かく砕いたパン粉にパルメザン、イタリアンパセリ、オレンジを混ぜて生カジキの上に敷き詰め、200℃のオーブンで約15分。オレンジの香りが梅雨のややうんざりした気分をどこかにやってくれます。

■あなたのために―いのちを支えるスープ / 辰巳芳子
http://www.amazon.co.jp/dp/4579208250

ワタシ、筑前煮が得意なんです 親子ほど歳の差のありそうなとある聡明な女性との会話 足しすぎないという意味では平松洋子さんの「いま教わりたい和食」が糸口になりそう

だしに頼りすぎてはいけません
週刊文春のコラム（挿絵は安西水丸さん）を毎週読んでいる平松洋子さんの新作は「いま教わりたい和食 銀座「馳走 啐啄」の仕事」。四季折々の24の旬の素材と118品の料理。山菜、鯛、蛤、茗荷、鰻、トマト、茄子、鯵、里芋、鴨、牡蠣、海苔…。どれをとっても（どのページを開いても）美しい写真と心のこもった文章に誘われるままに読み進むと、なだらかな季節の境目を知ることになります。

これからの季節の茗荷や茄子
幼い時にどうしても食べられなかった茗荷は今では食卓に欠かせないものだし、茄子は探せば探すほど種類を見つけることができるし、苦手だった青魚も今では好んで食べるし。移ろう季節を噛みしめるためにも、この本はとても上品な手引書になるようですね。

食材の基本的な説明、日置武晴さんの自然体の写真、平松洋子さんの愛情たっぷりのコメント。う〜ん、とっても参考になっています。

そういえば、おいしいお豆腐とエクストラヴァージンオイルを手に入れて、一味違う冷奴。うまく出来たかな？

■馳走 啐啄（そったく）
http://www.ginza-sottaku.com

今日から梅雨入り バスを降りると豪雨 水没した道をぴょんぴょんして歩いているなんて 昨日の朝はベランダの爽やかなバラとミントに水やりをしていたのにネ

これから鬱陶しい季節がやってくるなんて
ちょっとうんざり。むしむしとした電車に開放されると、ひんやりとしたり、余計に汗ばんだり。靴やズボンの濡れを気にしたり。傘を忘れないように気をつけたり。梅雨への愚痴たらたら。肌に染み込む鬱陶しさ。でも、降るべき時期と場所に、程よく降ってくれないと困ることも確かなわけで、こうした四季と共に生きていることも知ることも大事だろうと。

昨日は、淡い朝日につられてベランダで水やり
引越以来毎年可憐な花を開かせるグリーンアイス、夜のひとときに欠かせないミント。時間をかけて愛でることも心を鎮めることなんでしょうね。きっと。

無印良品BGM19 めぐみさんが心をこめて選んだガリシアの音楽に感じるふくよかで穏やかな世界って、流木を集めて静かに焚き火する感触に似ているのかな

ストレッチのパンツを試着しながら聞こえてきた音楽
ああ、もしかしてガリシアじゃないかなと店員さんに質問。うっすらと覚えていた「BGM19」のこと。まったく知らない場所で営まれている生活と音楽を、突然自分の中に決して急がず荒々しくもなく目のあたりにすると、何故か深い溜息を覚えてしまいます。ケルト人が住み着いたスペイン・ガリシアに思いを馳せながら、いったいどんな人が誰のために演っているのかな、もう気になって気になってもぞもぞしています。

ケルト人のこと、ゲルマン民族の大移動、ローマ帝国。高校時代の参考書を再び読み返したり、高校時代にジェームズ・テイラーと並行で好きだったトラッドのことを思い出したりして、何度も何度も繰り返し。曲を選びながらウフフと微笑んでいるめぐみさんのことも考えたりして。そっと教えてくれたことにも感謝しないと。

ちょうど読みかけの「神々の子どもはみな踊る」の感覚にも似て。

■eL POP Soy Pecadora
http://elpop.jp/category/2982782-1.html

我が家の豚肉事情 湯通しして辛味ソースを絡めてたっぷりの茄子とパクチー ロースの塊にニンニクとローズマリーを差し込んで150℃のオーブンで二時間

学生時代に定食屋に行くと必ず生姜焼きだった...
吉祥寺にあった家庭的な定食屋。「ひさの」だったかな、あれほど通ったのに名前がうる覚えだなんて情けない。色々考えるとママボリンケンのお陰で、今が食事情が一番いいかもしれないとつくづく感謝してます。まぁ、野菜中心の晩ご飯なんですが、たまにはお肉をモリモリ食べたくなるのも正直なところ。

豚ロースの辛味ソース
湯通しした豚ロースを豆板醤などの辛味ソースであえ、炒めた薄切りナスとパクチーの上に盛りつけます。ナスの上に一枚お肉とパクチーをのせお箸で包んで食べますが、もう止まらないほどおいしいんです（大好きなので）。湯通し加減でお肉の硬さが変わるのでちょっと注意しながらがコツ。

豚肉のトスカーナ風
1kgのロースの塊を、ドンと、まな板の上に置くと流石に迫力がありますね。岩塩をひき、ちょうどいただいたばかりの屋久島の塩（指で潰すとさらっと）をブレンドして肉塊を塩もみ。包丁で20箇所程度突き刺し、そこへニンニクとローズマリー（マンションの中庭に大量に生えている）の葉を詰め込む。150℃のオーブンに入れて待つこと二時間。こんがりと、中はジューシー。オリーブオイルを軽くかけレモンを絞ってお好みでマスタード。これは新聞（朝日新聞＝結構お世話になっている）記事から。オーブンに入れてから2時間を有効活用できるし、なんといっておいしいので言うことないんです。

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 新しい時代の夜明け前に生きるちょっとどうしようもない男ぶりもいいけどチャーミングなキャリー・マリガンにぞっこん

ケネディーの就任
グリニッチ・ヴィレッジからの風
時代が大きく変わる直前の街角、シカゴへのドライブ、猫にまつわる話、スクエアな人たちとの会話、独特の色彩。あくまでも完奏にこだわる音楽プロデューサのＴ・ボーン・バーネット。いいんだな、コーエン兄弟の映画はいつもじんわりと数日後にくるんです。

約束した汽車にもし間に合わなければ、
きっと私がいなくなったと思うでしょう
遠く鳴り響く汽笛が聞こえる
遥か彼方から...
遠く鳴り響く汽笛が聞こえる

ああ、私は1、私は2、私は3、私は4
ああ、私は私の家から500マイル隔たっている
500マイル...
ああ、私は私の家から500マイル隔たっている

キャリー・マリガンの悪口はもしかして志ん朝さんの「大工調べ」のようだとニヤニヤしながらも、チャーミングな「500 Miles」にぞっこんでした。

デ・パルマの「ファム・ファタール」を思い出したね...なんて帰り道に話していました。