Casa de Borinquen

大阪短信 #30 ビジネスランチ事情 どこでも800円のランチはあれこれ嗜好を凝らしていていておいしいけど滞在時間が短く落ち着かないのも事実→西新宿三是と比べてみる

近くて安くておいしい
ビジネスランチの基本形なのは日本全国どこでもそうなのかな。私が行っている場所はどこに行っても800円。昼はランチ、夜は飲み屋というパターンが多いですね。まぁ、大手町のような場所のせいかもしれません。蕎麦かうどんに丼ものの組み合わせ、豚汁（量が多い）に小鉢の組み合わせ、日替わりでおかずが変わる幕の内弁当風。

今回驚いたのは、店頭の黒板に「刺し身、すき焼、カキフライの日替わり」とあったので、別々のメニューの日替わりかと尋ねると、全部入ってますと答えが返ってきて、出てきた御膳をみて納得。あさりの味噌汁、ご飯大盛りもなかなかおいしい。フロアのオネイサンもなかなかの美人。ただ難点は、食べ終わりそうになると「お後4名様もうすぐご案内ぃ〜」と、催促されるようで落ち着かないこと。もう少し落ち着いて食べたいのも本音。

色々我儘言えないけど、いつか話題の中津のラーメン屋に行ってみたいとも考えている。

西新宿なら三是
西新宿でランチなら炭火活烹三是 新宿西口店。この日は豚肉のトマト煮が日替わり定食。ご飯は炊き込みご飯か白米を選べて、おかわり放題。11:30過ぎるとかなり混むので、11:00開店直後がいい。もりもり食べ過ぎると午後のMTGで爆睡注意。お刺身も新鮮でおいしいし、小鉢が色々あるので食べ飽きない。豚肉のトマトには、じゃがいもも入っていてボリューム満点。海鮮丼もおいしいけど大盛りにしないように。とてもじゃないけど食べきれないほどですから。

こうして大阪と西新宿を比べてみると色々と面白いもんですね。どちらもゆっくり食べることができないのが難点ですが、栄養とボリューム満点のランチが午後の仕事を支えているんですね、きっと。

■楽家
大阪府大阪市中央区道修町3-1-16

■炭火活烹三是 新宿西口店
東京都新宿区西新宿1-15-5 升屋ビル 3F
ランチ：11:00～15:00

大阪短信 #29 道頓堀今井本店 まっすぐ帰るのもなんだからおでんを食べに行こう

ここ数ヶ月のプロジェクトが無事にスタートできて一安心
このまま、まっすぐ新幹線というのもつまらないので、道頓堀今井本店でおでんで一杯というのはどうだろうかと、御堂筋線ホームの照明を見ながら思いつき逆方向に向かったのは先週の今頃の話。相変わらずなんば〜道頓堀はアジア系の観光客で押すな押すなの大騒ぎ。こういう無秩序な雰囲気にみんな惹かれて来るんでね、きっと。その中に柳の木の下にひっそりとあるのが道頓堀今井本店。お店の中はひっそりとして、外の喧騒とは大違い。

まずはおでん盛り合わせ
単品もあるそうですが割高になるというので盛り合わせで京都のお酒を一杯（京都府玉乃井）。ぐつぐつと煮えた鍋には、

紅白かまぼこ
すじ
大根
厚揚げ
木綿豆腐
こんにゃく
ホタテ
コロ
昆布

お出汁しもおいしく、いい具合に煮込んであっておいしいものですね。宗右衛門町の「お多福」よりもやや甘めの出汁もいかにも今井らしい。お燗を（石川県白鳳）もう一本頼んでじっくりと楽しみました。カウンターで大将と話しながらあれこれ選ぶのが一番ですが、こうして季節の具を選んでもらうのも悪くないですね。

締めはやっぱり親子丼
合わせてきつねうどんも考えましたが、腹も身の内なので親子丼だけ。いつもようにポンと置かれた黄身を少しずつくずしながら、ふわとろを。はじめ熱くてフウフウ、ご飯にしみた具やだしをお箸ですくってモグモグ。ここでしか食べられない、ここだけの味。九条ねぎと鶏肉の歯ごたえとにじみ出る滋味。うわぁ〜、タマラナイじゃないか。考えてみたら、今年は親子丼は今井でしか食べてないようだ。今度、いつ食べられるかな。

■道頓堀今井
http://www.d-imai.com/index.html

大阪短信 #28 あまりにも美しい御堂筋線心斎橋と淀屋橋の照明 なんと、梅田の照明は10/6 から「日本の美、ほのぼの」LIGHT&SHADOWでリニューアルしたけど激しく違和感

大阪の出張の楽しみといえば
大阪ならではのおいしい食べ物と御堂筋線ホームの照明。淀屋橋は馴染みが深いせいも合ってかとりわけ大好き。ちょっと足をのばして心斎橋や途中の梅田。移動中に車両から飛び出て一瞬でも見て写真を撮って、再び電車に飛び乗る、なんてこともしてるほどです。地元の人に当たり前のことでも、年に数回の大阪を訪れる私にとっては、見るもの聞くもの新鮮な驚きに溢れています。（写真は心斎橋）

一段落して
簡単な打ち上げをして帰ろうとしましたが、御堂筋線心斎橋の照明を見ていないのに気が付いて別行動。う〜ん、やっぱりこの幻想的な姿にみとれてしまい、ついでに梅田も見ようと再び御堂筋線に。あれ〜、様子が違っているのでホームを往復。慌ててiPhoneで検索すると、10/6から日本の美、ほのぼの」LIGHT&SHADOW というコンセプトでリニューアル。いかにもお役人が作ったようなフラットで味わいのかけらもない佇まいに激しい違和感を覚えて立ちすくんでしまう。

前の照明の味わいの方が好き！
80周年記念日に合わせて4度目のリニューアル。もちろん、部外者の私がどうのこうの言えるワケでもないですがもう、これが見ることができないと思うと重ね重ね残念。なんとか、心斎橋と淀屋橋は残して欲しいと思いますが、どうなんでしょうか…。

そうそう、心斎橋の楽しみをひとつ見つけましたが、これはいずれまた。

■御堂筋線梅田駅のアーチ天井が完成します！～ほのぼのと優しい照明(ひかり)で癒しの空間（大阪交通局）
http://www.kotsu.city.osaka.lg.jp/general/announce/w_new_info/w_new/list_h27_all/20151001_umeda_arch.html

大阪短信 #27 坂町の天丼 定宿が近くだったせいか志ん朝さんも通った店は天丼とかき揚げ丼（限定）と赤だしだけの迷いのないカウンターだけの佇まい

海老が二本と海苔が一枚
これ以上削るものがないほどの美しさ
カウンターに座り注文。目の前で揚げられる出来立ての海老と海苔の天ぷらをご飯の上にそっとのせてタレをかけて出来上がり。うまぁ、これがまた実においしい。天ぷらは、途中でぐっとなってしまったり、天丼ならばタレが濃くて味が一緒になってしまったりするので、めったに食べませんが、こちらの天丼は口当たりが柔らかで、さくっとした海老は尻尾まで。ご飯にしみたタレも、くどくなく甘さとからさのバランスがとても素敵すぎだ。

何かと何かの間で、気取りなくさっと寄ってみたい店。志ん朝さんは「抜け雀」のまくらで大阪のことをいたく褒めていたけど、私もついその気になってしまいそうでした。

■坂町の天丼
大阪市中央区千日前1-8-16
10:00〜19:00
定休日 水曜、第3木曜

大阪短信 #26 宗右衛門町「お多福」で味わう夜の深さ 不意打ちのようなころ、ひろうす、菊菜、しょうがにも酔いしれて

せっかくだからおでんが食べたい
色々とリストアップ後、いつも大阪でお世話になる方に相談。以前、京橋の「まつい」を教えていただいた方です。それなら、昔悪さをしていた頃に宗右衛門町に馴染みだった店があるので、どうだろうかと。宗右衛門町というは、私にとってもほろ苦い再会と別れがあった場所でもあり二つ返事。

なんばを一巡りした後でのれんをくぐる
ちょっとした階段をのぼると、L型のカウンター。残念ながらカウンターは予約でいっぱいだったので奥のテーブルへ案内されて、まずは生ビール。夜明け前から移動していた疲労困憊の体にじんわりとしみます。

まずは、大根とじゃがいも
ねぎまとロールキャベツをリクエスト。大阪らしいというところで、ころ、ひろうす、しょうが天。ぷるぷるとした鯨の油の搾りかすにまずノックアウト。紅しょうがのピリピリ感、むっちりと具だくさんのひろうすも、たまらなく一気にエクスタシー。菊菜はさっとおつゆにくぐらせてポン酢醤油でさっぱりと。昆布の風味がほんのりとしたおつゆが上品でいままで食べていたおでんの中では一番好きな味わい。

宮崎の地鶏はぽろっととろけて、とうふはおかかととろろ昆布と合わせて。隅から隅まで気が利いていて、思わず笑みがでてくるばかり。お酒は、塩釜の浦霞もありましたが、あえて関西のお酒を選んでみた。軽やかで口当たりのいい呉春（大阪）、奥播磨（兵庫）がおでんのほんのりとした甘さに寄り添うような。

これ以上の幸せがないほどでしたが、締めの細うどんに、しばし茫然として我を忘れて佇む。八月の槍でボンヤリというやつ。最後の最後でダメ押しの一本取られてしまいました。おでんのおつゆに浮かんだ細麺（ひやむぎみたいな感じ）にとろろ昆布。すりおろした生姜かもみじおろしをお好みで。

もう一度行きたいなぁ、行けるかなぁ、と今からやきもきしてしまうほどのお店を案内してくれた方に感謝。頼りにしてまっせ...おおきに。

■お多福
大阪市中央区宗右衛門町5-2 シャトウ上方1F
06-6211-3871
17:00〜23:00（閉店）
定休日：日曜、祝日(GW休、盆時期休、年末年始休)

大阪短信 #24 道頓堀今井 ふわとろの親子丼とだしの香りがたまらないきつねうどんにとろける

今井のだし
大阪に行ったら必ず味わいたいこの味。出張の段取りのなかにどのように組み込むかも仕事の内なのではないでしょうか。今回はお客様をお連れして移動中に、念願の今井へ。

「うわぁ、お出しの香りがいっぱい…」と五人全員で堪能してしまいました。ふわふわ〜とろとろの親子丼はプリプリの黄身を少しずつ崩しながら。やわらかいだしの染みこんだご飯に黄身が混ざり合うと、ちょっと異次元のおいしさ。火の通し方がちょっと真似できないほどなんだろうなぁ。

我が家でもそのまま再現
今井のだしの効能書きに《北海道産の天然昆布と九州産のさば節とうるめ節を使用した今井のだしは、しっかりとしたコクと旨味を持ちながら、上品な薄味に仕上げた自慢のおだしです。「だしは鮮度が命」というこだわりから決して作り置きはしておりません》とあります。

帰りに寄った大丸梅田店できつねうどん、穴子うどんをお土産に。おあげからちゅ〜としみ出る甘い汁、一杯醤油で焼き上げた穴子。レシピ通りに作るとそのまま再現できてしまいます。

讃岐うどんよりもやわらかめの大阪のうどんの方が好きな私。天ぷらうどんのおいしい店も次回は紹介していただけそうなので、うん、楽しみにしています。

■道頓堀今井
http://www.d-imai.com/index.html

大阪短信 #23 なんば 焼肉ソウルで味わうワンランク上の世界 そして、シメの必殺冷麺は世界の成り立ちそのものが違って見えるほど

大阪に行くなら必ず！
…と、大阪出身の彼に言われ続けていた「焼肉ソウル」。例のごとく少し迷って到着しましたが、周りの雰囲気はちょっとブロンクス。そのものズバリのネオン管、近所の人は自転車で来店、暗闇にひっそりと佇む物憂げな佇まいにも躊躇せずにドアを開けました。

上ではなくあえて並
結構歩き回って足はガクガク、喉は干からびているので、まずは生とキムチ盛り合わせで一息。そして、塩タン〜ロース。ネット上の情報では上ではなくても並でも十分においしさが分かるとありますが、なるほど新鮮なお肉そのものの味わいがじゅわっときます。

カルビ骨抜きは刃打ち（最近覚えた言葉）されていて、脂身がジュウジュウしてて疲れきった体に沁みわたります。ご飯（中）を追加して、キムチの残りや焼肉とモグモグ。

避けて通れないシメの冷麺
これも大阪出身の彼の一言に従いそのまま流れ。盛岡冷麺、新大久保等で冷麺を繰り返し食べてきましたが、ここの冷麺を知ることになったら、世界の成り立ちそのものが違って見えるほど。ほんのりと酸味のあるスープに細麺が浮き、チャーシューとキムチ。隠し味の梨スライスからの甘さを加えてうっとりとするほどゴージャスな姿とおいしさに惚れ惚れして、しばし無言。

キーホルダーに目いっぱいの鍵をジャラジャラした男と茶髪の女、ウンチク自慢の男二人女一人、熱くシステムの役目を語る三人組、一人でぼそぼそ…おいしい焼肉を食べたい目的で集まる。ここには、ドライでさっぱりとし裏がなく明るい常識みたいなのもが備わっているような気がして、いっぺんで大ファンになりました。帰りがけ自転車で訪れる人とすれ違ったけど、こういうお店が近所にあるとうれしいですね、今度は寒い日に豆腐チゲ鍋あたりも食べてみよう。

■焼肉 ソウル
大阪市浪速区元町2-7-24
Tel:06-6643-3644
17:00-25:00（木曜定休）
http://r.gnavi.co.jp/k342000/

大阪短信 #22 iPhone 6 Plusのスローモーションで撮影した一年振りの大阪 最後の最後でようやく食べることができた今井の親子丼はやっぱり日本一

 
スローモーションで見えてくること色々
秒速数枚のスピードで動いている処理をスローモーションで改めて見ると見えてくることがたくさん。iPhone 6 Plusの新機能は撮影してても本当に楽しい。撮りためた動画をiMovieで編集して音楽を付けるとちょっとした気分になるから不思議。残り13秒以降の音響は偶然マイクで拾ったのですが、結構気に入ってます。

ようやく今井の親子丼
これまで色々と大阪のおいしいものを紹介してきましたが（ほとんどが大阪の人に教えてもらっているんですが）、やっぱりどうしても外せないのが今井の親子丼。茅場町の鳥ふじの親子丼が東京一ならば、今井のは日本一（他の国にはないので世界一）。道頓堀本店には行けませんでしたが、新幹線構内「のれんめぐり」内の今井で待望の親子丼。黄身をさじで崩して軽く混ぜて一口。う〜ん、上品な出汁の香り、その半熟具合も合わせてもうたまらなくなって一気に。お土産にはきつねうどん。地下鉄構内の照明と共に、東京にも今井があればなぁ…。

大阪短信 #21 道頓堀で見かけたちょっと風情のあるお店に次々と人が入っていくので気になり覗くとインディアンカレー

深みのある味と爽やかなキャベツのピクルスがよく合う
まさか今井で親子丼・きつねうどんを堪能した直後にカレーというワケには行かずお店には入りませんが、翌日移動先にお店があるので寄ってみました。カウンターだけのお店はよくありがちなんですが、この味、ちょっとクセになりそうな気配でワンランク違います。

一口目は甘く、二口目からはピリピリが追いかけてくるうちにじわっと額に汗。キャッペツが引き立ちます。駅中で立ち読みした本には「玉子入りがいい」と書いてあったのは、この深みのある辛さを中和するためだったと気が付きました。食後、お店の人に訊いてきましたが、玉子は黄身だけと全部とお好みで選べるそうです。うん、今度は黄身のせの大盛りかな。

そうそう、東京（丸の内 TOKIA B1）にもあるので今度行ってみよっと。

■インディアンカレー
http://www.indiancurry.jp/menu.html

大阪短信 #20 「うどんはコシやなくてダシが決め手や」大阪に着いたその足で向かったのが道頓堀今井本店でふわとろの親子丼再び そして我が家でもきつねうどんを完全再現！

大好きな親子丼ときつねうどん
このふたつを最大級に味わえるのが道頓堀今井。ようやく本店でこの組み合わせに出会いました。丼の蓋を開けると広がるふわとろの世界、黄身を少しずつ崩しながらご飯とお肉と玉子をすくいながら一口、二口目でもう夢中。ちょっと落ち着ききつねうどんの汁を一口。ネギとうどんをズルズル、再び汁を。薄揚げを噛ると、うまぁほんのりとした甘さが口の中にいっぱい。ぅもぉ、こうして書いているだけでたまらなくなってきちゃいます。（早く食べたくて気が急いていたので写真がすこしぶれてしまいましたが）

なんとかこの味をママボリンケンにも知って欲しい
そう思い、レジ周りにあるお土産を見ていたんですが持って歩くわけにはいかないので相談してみたら、新幹線改札内「大阪のれんめぐり店」に置いてあると教えてくれました。そっか、前回の出張の時に食べた場所。お土産に買って帰りました。箱の中には、うどん玉、濃縮出し（200ml）、薄揚げ、ねぎ、特製七味が。そう、鍋ひとつあればあの味が再現できるというワケなんです。丁寧な説明書には、

一、お出しを全部鍋に入れ、同量の水を足して火にかけて下さい。
二、うどんを袋から出し、鍋に入れて下さい。
三、沸騰したら中火にしてうどんが少しふくらむまで炊いて下さい。
四、火を止め、器に盛り、おあげをいれてお召し上がり下さい。
※ネギは加熱の上お召し上がり下さい。
※※我が家では念のために薄揚げも別の鍋で袋のまま加熱しておきました。

いや〜ん、もぉ。あの味、あの香りが我が家でも完全再現出来ちゃうんですね、もぉ、まったく。うれしくなって二人でニコニコ。今度はお取り寄せしてみようかな？

ねぇ、やっぱり

「うどんはコシやなくてダシが決め手や」

■道頓堀今井 宅配ギフトのご案内
http://www.d-imai.com/gift/index.html#gift
http://www.d-imai.co.jp/fs/imai/c/gr4

大阪短信 #19 今井の親子丼とレストラン中之島倶楽部のオムライス 大阪で出会う柔らかさとコクって大阪弁とよく似ているなぁ

けたたましい「ひな壇芸人」が出る番組はそれだけで消してしまうことに
使い捨て自由で安く使えるひな壇芸人（芸人とは呼べないけど）の使う大阪弁とは違い、男女問わず大阪で出会うほとんどの人の言葉って柔らかくてとても感じがいいです。やんわりと受け止めてくれてどこか芯がある、なんとも言えない雰囲気が好きで何度も大阪に行きたくなります。電車の中で見かけるちょっと主張のある雰囲気の若い女性でも、ふんわりとした可愛らしいお喋りを、つい耳をそばだててしまいそうです。

淀屋橋と中之島は隣り合わせだったんです
そう教えられて案内されたのがレストラン中之島倶楽部。歴史のある大阪市中央公会堂（中之島公会堂とも呼ばれているみたいです）の中にあるレストランでランチ限定200食のオムライスがお目当て。レストランも公会堂の外観と共にモダンな造りを眺めながら、柔らかい大阪弁を聞いていると心が穏やかになってきます。そして、期待のオムライスは、薄く味付けられたご飯とフワトロに仕上げられた玉子の相性がこれ以上ないほどに優雅な味付けに、静かに悶絶。もっと時間があれば、レストランの雰囲気も味わえたのにちょっと残念。

きつねうどんもおいしいけど気になる親子丼
前回に道頓堀今井で味わったきつねうどんが忘れられなくて今回もと思いましたが残念ながら定休日。でも、新幹線の構内に出店があると知り、帰りに寄ってみました。有名店が集まるモールのような場所で落ち着かないのですが、親子丼きつねうどんセット（1,100円）をいただきました。う～ん、ダシが違うとこうも違うのかと一口目でニンマリ。後は夢中で食べてしまいました（おかわりしたかったほど）。親子丼なら神田の伊勢ろくがベストだったんですが、今井が一番ですね。これで、道頓堀本店ならもっとスゴイことになるであろうと考えただけでもいまからワクワクしています。もちろん、小鉢のきつねうどんもダシの加減やうどんの柔らかさも裏切らないおいしさ。

大阪で出会った味って、ほんのりと柔らかでコクがあって、クセになりますね。

■道頓堀今井
http://www.d-imai.com/

■レストラン中之島倶楽部
http://osaka-chuokokaido.jp/
http://osaka-chuokokaido.jp/facility/room/restaurant.html

大阪短信 #18 まぁ一人で飲んでいると間が持たないので1時間程度で切り上げて、折角だからというワケでもないですが、京橋を徘徊

ウフフ、結構ディープなんですね
気晴らしにふらふらしてましたが、ちょっと気の弱い人ならふらりとそのままついて行ってしまいそうな誘い方なんですから...。

ここなんか、ちょっと攻めてみたいムードがプンプン...。

大阪短信 #17 京橋まついに再び 電車がゴトゴト、街角のざわめき、突然聞こえてくる「Wouldn't It Be Nice」に思わずハッとして振り返る

前から気になっていた1Fの立ち飲みは
2Fと違った雰囲気で泣かせます
雰囲気に圧倒されながら「チューリップ、厚揚げと大根、生中」と注文すると「兄ちゃん、これあたたかいで～」とチューリップを並べてあるとこから差出されました。はは～ん、横に並べてあるのは隣の人の注文分ではなく、前もってよく出るのは揚げて置いているんですね。

後で分かったんですが、並べてあるのが注文されると「温めるね」と言って、もう一度揚げるようなしくみになっているようです。2Fはカウンター席でまぁ落ち着いて飲めるんですが、1Fは立ち飲みになっているので回転が早いため、こうなっているんですね。まぁ、定期的に揚げられるのから選んだほうが無難ですけどね。

ハイボールを注文すると、ウィスキーと炭酸水ボトルを別々に持ってきてくれます。濃い目にも自分で調節できるし、炭酸水1本でウィスキーを2杯飲めるのも理にかなっています。甘く煮込んだおでんもおいしかったし、何よりも常連連中と店員さんのテンポのいいやり取りを見ているだけでも十分に楽しかったです。

入口近くのカウンターで一人、周りのお客さん達の雰囲気を横目で見ながら、ぼんやりと過ごす。ほとんどのお客さんが一人で何かを考えながら、無事に終わった一日に祝杯をあげているような。決して後ろ向きではないほのかな感じにも包まれて、居心地のいい、それでいて通りがかりの人のような妙な味わい。話しかけるわけでもなく話しかけられるわけでもない。ただそこにある決まり事の中で生きているような逃げ出したくなるような、それでいて居心地がいいような...。

街頭のざわめきとかも聞こえて、ちょっと気にしている上野樹里の主演映画「陽だまりの彼女」の挿入歌「Wouldn't Be Nice」が大きな音で聞こえてきた時にはハッとして振り返ってしまいました。

■まつい
大阪市都島区東野田町3-5-1 

大阪短信 #16 来たことを実感してしまう梅田のはなだこと地下鉄の照明

大阪に着いたらまずはここから
まずは梅田大丸でママボリンケンへのお土産を買って前回おいしかった「はなだこ」へというコース。午後～新幹線で飲み物を我慢していたのは、生ビール＋ねぎマヨのため。くぅ～と生ビールを半分ほど飲んでいると、出来たての山のようにネギが盛られた「ねぎマヨ」が登場するいいタイミング。熱々をかぶりつくと口の中がハフハフして息ができないほど。2個目からは半分に割って、ネギをたっぷりとまぶしてゆっくりと。

もう一つの実感は
淀川を渡って環状線に入る時、そして、地下鉄の照明とベンチのクッション。こういう姿ってなくなって欲しくないものですね。

大阪短信 #15 エスカレータでの身近すぎる感覚って不思議だったんですが、種明かしは意外なほど簡単な話

なんか不思議ですね大阪と東京との違い
エスカレータに乗ると、急ぐ人は右側を、というのがなんとなく決まっているのが東京。ところが、それが逆なのが大阪。新大阪で御堂筋線に乗り換えるまでは、東京マナーですが、その先は大阪マナーではないとイケナイ雰囲気がプンプン。郷に入っては郷に従え、なんでしょうか。で、大阪では、急がない人は右側。登りの人も下りの人も右側。急ぐ人は左側。こうなると、上り下りの人がセンターに位置するので、お互いの距離がグッと近づいて、東京では味わえない感覚。

こうして文章にするともどかしいのですが、こういった感覚も「ああ、大阪に来たんだなぁ...」と実感するワケなんです。