Casa de Borinquen

アメリカンディエゴと茅乃舎混ぜ込みご飯の素焼きとうもろこしが迎える夏

街中が紅い花に包まれて
ツツジの赤からアメリカンディエゴの濃い紅に染まる、駅まで向かう道すがら。梅雨が始まったばかりというのにぽっこり晴れ空。お昼のお弁当は、茅乃屋さんの夏限定「混ぜ込みご飯の素焼きとうもろこし」をどーんと。肉じゃが、ごま油で炒めたブロッコリー、泉銀さんの明太子、忘れちゃいけない岩下の新生姜。

もうすぐ夏。
その前にジメジメとした梅雨。

元祖一条流がんこ総本家分店＠相模原 醤油＋鶏バクダン 四谷の総本家にはないファミリー向けの雰囲気にもがんこの分店のある種のこだわり

日曜日に相模原方面に用事
それなら早めに出発してがんこの常連さんに教えてもらった（なんでも家元の弟さんが店主という）「元祖一条流がんこ総本家分店」へ。何故かアテンザのナビに住所表示がないために迷い子になったがなんとか到着。

大手の商業施設コピオ内にあるためか、メニューもバラエティになっていてターゲットがファミリー向けの様子。店内は黒ベースの落ち着きのある佇まい。それでも、食券を手渡しする際に「がんこ」か「マイルド」かと確認。

変わっているのが、厨房はカウンターより60cmほど上に設置され調理中の様子が見えない。待っている間に厨房の様子を見るのが楽しみなだけにやや残念（味には関係ないんだけどね）。

端正な醤油味
チャーシューが1枚（ももかバラをあらかじめ選択）、穂先メンマ、別注の鶏バクダン、麺は総本家と同じだと思う。出汁の香りがぐんと迫るスープに誘われるままに一気に食べてしまった。うん、おいしい、と素直に言えてしまう味わいは、機会があれば他のメニューも気になるほどだった。

ファン・ルイス・ゲーラ似
あまりじっと見るのも失礼なのでちら見してましたが家元似というよりもファン・ルイス・ゲーラに似ているのかなぁ。お店を出て目的地に向かうまでファン・ルイス・ゲーラを聴いてしまったんだ...。ああ、このアルバムを聴くたびに、タイトル曲の歌詞も含め、様々な人達に囲まれていた頃を思い出してしんみりしてしまう。

■元祖一条流がんこ総本家分店
神奈川県相模原市緑区向原4-2-3

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 純正ヒロポン100大盛り 戦慄が走り身悶えるほどの恍惚と陶酔に震えがとまらない

これぞ純正
これぞヒロポン
はじめの一口目には出会い頭の激しさはなく恥じらうように密やかな味わい。まるで湯あがりに顔がほてっているかのような笑み。食べ進めるとしっとりとしたとろみが増していくスープに幾度も箸を止めて、もう涙目の多賀の政五郎と目配せ。この恍惚と陶酔に震えががとまらない。ああ、これが純正ヒロポンの揺るぎない世界観なのだと再び戦慄してしまった。

ヒロポンに始まりヒロポンに終わる。上品に始まり上品に終わる。
ここにしかない甘味な悪夢のようなレイヤーを知ってしまうとあとには戻れない。

柴崎亭@つつじヶ丘 玉葱醤油煮干しそば ああ、この端正な佇まいとヤマちゃんの笑顔 柴崎亭に通うワケ色々と

西新宿の仕事が急増し
なかなか行けないのが柴崎亭。今日は午前中に国領で一仕事終わりやっぱり途中下車。やや価格帯に変動がありましたが、昼の定番も増えてうれしく、12:30で待ち時間なしというのもまたいいもの。

随分前に食べた玉葱醤油煮干しそば再び
端正に並べられた麺、どこまでも澄んだスープ、揚げ玉葱も半分浮いている。まずは、玉葱がのっていない部分を一口。熱々のスープがしみわたりため息。もう三口すすって、今度は玉葱の部分をすするとこってり甘め。

右端から麺をほぐしてすすると、ああ、なんと旨味が口内にぐわっと広がる。そして、玉葱の混じった部分をくぐらせた麺の味わいはまた格別のおいしさ。この味の変化を存分に楽しんで前のめりに悶絶。

特別に尖ったこともなく静かな趣と山ちゃんの笑顔。コルトレーン〜チェット・ベイカー〜マイルスを聴きながら食べるラーメン。やっぱり、柴崎亭はいいお店だなぁ...と駅に向かう帰り道でニヤニヤ。

踏切を渡って
ホームを覗くと梅雨の空。線路沿いの畑には赤ちゃん梨。ほんのりと余韻に浸りながら、なるべく早く山椒の塩そばかな...とか考えていた。

泉銀@浦安堀江 タプナードソースで味わうイシダイと眼力に誘われしオマール海老 キリリと冷やしたシャンパンでちょぉっと気取ってみる

土曜日のお楽しみ
泉銀さんでおいしいお魚に出会いたい...となると行動予定がタイト。早朝がんこに行き正午に戻り泉銀さんへ出向いたのが昨日。やや出遅れたためホタテはなくイシダイ。黒オリーブベースの自家製タプナードソースをちょんとのせたイシダイのプリプリ感。ミョウガもさっぱりとしてなんともいえずおいしい。バケットにのせてもよし。

蒸してパカっと割ってレモンをチュチュっと
一度は会計を済ませて帰ろうと。それでも後ろ髪を引かれる思いで、ずぅ〜と気にしていたオマール海老について問い合わせ。あの眼力で「蒸すのが一番うまい、パカっと割ってレモンをチュチュっと」なんて言われてしまうと、居ても立ってもいられず。15分ぐらいかな、教わったとおりに蒸してパカっと。じんわりと甘さの残るオマール海老を身からミソまでチューチューしながら二人は終始無言...。

いつもながら、心のこもったお魚を大事にしたいとじんわり思いながら、キリリと冷やしたシャンパンで乾杯。

一条流がんこラーメン 総本家@四谷荒木町 石巻産活きワタリガニスペシャル大盛り 濃艶美貌と体で男たちに貢がせる情の深い大映時代の若尾文子のようなスープの旨味と芳しさに酔い泣く

土曜日のスペシャル
それなら早朝自宅出発。家元が椅子を並び始める時間帯に到着。うん、好きなんだ、このぉ、店が始まる前のなんともいえない雰囲気。つぶし職人も急遽駆けつけガシガシ。巨大寸胴に食材が投入されて、んもぉあのなんとも言えない香りが充満し始めると不思議な高揚感に包まれ始め流れが変わってくるから、んもぉたまらない。

ワタリガニを投入した時よりさらに様々な食材で盛り上がる寸胴。その一番上のスープは、それぞれの食材の達引を引き出しながら匂うような色気が舞い立つ。一口目と二口目、二口目と三口目、それぞれが違う表情。まるで、大映時代の若尾文子の存在そのものが濃艶〜美貌と体で男たちに貢がせるような。情が深く味も深いスープのうまみと芳しさに酔い泣けてしまった。

四谷須賀神社例大祭
四谷育ちの常連さんと映画の話も含めていろいろなお喋りもまた楽しい待ち時間。昨日から明日までのお祭りは何でも江戸五代祭りで有名だそうな。四谷といえばがんこしか知らないけど、江戸一というとんかつ屋も家元とその常連さんも推薦なので一度は行ってみたい。