その時は私は会社の下のコンビニでお茶を買い戻る直前でした
皮肉にも得意先とのBCP資料見直し作業を午前中からしていました。頭を休めるために外に出てコンビニで買い物。その直後、大きなしかも長い揺れに驚き駐車場へ避難。揺れが収まった頃に、続々と社員が降りてきました。ほぼ全員が集まった後に生存確認。その間も余震が何度もあり、建物が不気味な音を立てる度に女性達の悲鳴。ビルの管理会社の担当者から、「私は数年前の宮城沖の地震も経験していますがこのビルは安全です」なんて、およそ根拠のない説明を受けてもまったく納得できずかえって怒りすら覚えてしまう。また、社員の生存確認方法も組織単位ではなく、右往左往。管理責任者は常に社員名簿など緊急時に用意している…なんてこともない。テナントさんによってはヘルメット、防災リュックなどでフル装備、きちんと整列して点呼。
余震が治まり一時間後に事務所に戻ると、大小のキャビネットが倒れ、机の上も下もかなりぐしゃぐしゃ。私の机の真横のキャビネットも机の方向へ倒れてました。こういう時は、責任者がこれから何をどうするかを考えるべき。やはり、各自が勝手に右往左往。幸い電気・水道・社内ラン・インターネットが通じているので、まずはiPhoneの充電、Twitter〜USTREAMでニュースを検索。とてつもない被害が出ていてリアルな映像に言葉を失ってしまいました。自分の机の周りを整理し、支離滅裂な言動を繰り返す大馬鹿者もいたり、いっこうに埒があかない会社に見切りを付けて徒歩帰宅することに決めました。
葛西臨海町から新浦安駅まで6.14km 1:16:59 12'31"/km
暗くなる前にある程度の処まで行きたいと思い17:13に見切りを付けた会社を出て新浦安を目指しました。長い舞浜大橋を渡るとディズニーランド、そして舞浜の駅を経由して新浦安。ここは先月のハーフマラソンと同じコースの直線。舞浜駅直前に放置されたリュックや手提げを見つけるが意味不明。おそらく大慌てで逃げたんだろう。舞浜駅周辺〜舞浜駅〜新浦安までの道が液状化現象でぬかるみや水が溢れていて歩きにくく、新浦安へ近づくとその状態はひどくなっていました。18:30に新浦安に着くとその被害もさらに拡大。タクシー乗り場でタクシーが二台埋もれていたり、縁石がいがんでいたり、交差点が液状化現象で波打っていたり、今朝とは全く違う風景にただ驚くばかり。
マンションエントランスは大きな穴が空いていてちょっと危ない状態。エレベーターも止まりふうふういって帰ると部屋は大きな損害もなく、大きな花瓶が割れて、CDなどが散乱している程度で大丈夫でしたが、ベランダの鉢が半分以上倒れてました。着替えて顔と手を洗い、パスタのソースでも作っておこうと思ったら断水。これまでの、ややのんびりしていた感じも、これで吹っ飛んでしまい、これからやるべきことを考え始めました。地震発生後連絡の途絶えていたママボリンケンから21:57にSMS/MMSで連絡。やっと安心。その後、なんどか不定期にSMS/MMSで連絡が取れて、動き始めた日比谷線〜東西線で戻ったママボリンケンと翌朝6:00に浦安でようやく合流。六本木ヒルズからバスで日比谷〜帝国ホテル宴会場の避難場所にて一夜をあかしていた。暖かいし、水や食料も支給され、携帯の充電もできて良かった、と。
助け合う心と心
部屋の整理をしたり体を休めている間に、マンションの自治会＋有志の方々が砂をどかしたり、給水車の時間などを連絡くれたり、水や簡易トイレを配っていたり、本当にありがたいです。ちょっと落ち着いたので空いているヨーカー堂へ。入場制限しながらもなんとか非常食になりそうなものを買ってきました。付近の状況もよく分かってきましたが、新装開店したばかりのセブンイレブンは砂に埋もれ、マンホールは突き出し、砂埃が舞って目がチクチクします。
これから自分が何ができるのか、何をするべきなのか、考えている時こちらのTwitte（@prayforjapan.jp）を教えていただき、こちらにもそのヒントがありそうな気がしています。
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